ワインをテイスティングする時の手順を、筆者なりの視点でご紹介します。
色の濃淡や発泡の具合、透明度など目でじっくりと観察します。
グラスをぐるっと回した後、まず鼻をワイングラスに近付けて香りを確かめます。コルク臭や酢酸、酸化の具合などが香りから感じられる事があります。少し離れた位置から再び香りを嗅いでみて、どのような変化があるかを感じ取ります。
一口ワインを口に含み、口の中で転がして味や香りを堪能し、飲みます。口に含んですぐと、転がせた後、また飲み込んだ後の味・香りの変化を確かめます。
飲んだ後のグラスから香るアロマの香りより情報がわかる事があります。
以上の事項を総合し、評価します。
酸味、甘み、渋み、アルコール度、主にこの4つの要素で味の特徴を掴み表現します。
酸味はワインの味を表す上で大きなポイントとなります。強すぎず、弱すぎないものが味わいを損なわないものと言われています。甘みは主に白ワインで、極甘から辛口の範疇で表現します。
渋みは主に赤ワインで、タンニンの熟しの度合いで変わってきます。苦味や渋み、若いものから熟したもので感じ方が多様です。アルコール度数で強い、マイルド等の表現ができます。
また、度数が高いとコクや甘味が感じられるので、その部分を味わい、表現できます。
沢山の種類をテイスティングする時、酔いで味覚が麻痺しないように、含んだ後、飲ま...